お金に働いてもらう

 お金を稼ぐ基本的な方法は「時間の切り売り」です。
パートやアルバイトで、労働対価が時間給で示されますが、これが「時間の切り売り」です。
サラリーマンも同じで、「給与」と「労働時間」を割ると時間給が算出できます。

誰もが「経済的に豊かになりたい」と願うものの、「時間の切り売り」しかしていないので、いつまで経っても豊かになりません。
非常に残念な現実ですが、お金にも働いてもらってないから豊かにならないのです。

 日本人の家計の金融資産残高は、2000兆円と言われています。
 これを人口(1億2534万人)で割ると、日本人1人あたり約1600万円の金融資産を持っている計算になりますが、大半の人は「そんな金額、持っていない」というのが実態でしょう。

「お金にも働いてもらう」人と「時間の切り売り」しかしてない人。この両者の関係が、「経済的格差」を生みます。

 金融資産とは、現金・預貯金・株式・投資信託などを指します。
一般的に富裕層と呼ばれる人たちは、預貯金だけでなく株式や投資信託を利用して、お金に働いてもらっています。

普通預金の金利は0.001%。
100万円を銀行に1年間預けると、10円の利息が貰えます。

 ネット銀行は少し高めの金利ですので、年利0.2%になります。
100万円を預けると2,000円(税引き前)になりますが、それでも2,000円です。

 例えば、日本郵政の株を、1株1,000円で1000株保有すると、100万円かかります。
1株当たりの年間配当は50円。(継続配当が前提条件となります)
1000株あたりの配当金は、50,000円(税引き前)になります。

ネット銀行に100万円を預けると、1年後に2,000円。20年後は40,000円。
株式投資で100万円を運用すると、1年後に50,000円。20年後は1,000,000円。
その差額は、960,000円。これが「お金に働いてもらう」です。

*日本郵政の株を勧めている訳ではありませんので、ご留意ください。